「肥満体力あり・標準体力なし」どちらが長生きするでしょうか?
「肥満だけど運動習慣があり心肺能力が高い人」と「標準体型だけど運動習慣がなく心肺能力が低い人」どちらが長生きするでしょうか?この疑問の答えを今回は紹介したいと思います。

記事の信頼性
ボクはNSCA認定パーソナルトレーナーです。参考文献(エビデンス)も明示します。
1.長生きできる人は…
長生きできる人は、「肥満だけど運動習慣があり心肺能力が高い人」でした!
「肥満体型の肉体労働者」と「標準体型のデスクワーカー」では肉体労働者が長生きする!みたいなイメージです。
2.根拠
この説の根拠になる論文は2005年に発表されました。
調査内容は、50歳の男性糖尿病患者2316人を4タイプに分け、1970年から1997年の27年間毎年心肺能力テストを含む健康診断をおこない、生存率を調査しました。
4タイプは心肺能力と体重を元に分けました。
1.標準体重/心肺能力高い
2.標準体重/心肺能力低い
3.過体重・肥満/心肺能力高い
4.過体重・肥満/心肺能力低い
3.結果
生存率の調査結果グラフはこんな感じです。
グラフの縦軸が生存率、横軸が経過年数です。グラフには4つの線がありますが、上にある線ほど生存率は高くなります。
上から順に
生存率高い順
1.標準体重/心肺能力高い
2.過体重・肥満/心肺能力高い
3.過体重・肥満/心肺能力低い
4.標準体重/心肺能力低い
太っていても体力が高いと生存率が高く、太っていなくても体力が低いと生存率が低いということが、このグラフからわかりますよね。
結果、太っていることが問題ではなく、体力がないことが問題だということがハッキリしました。
食生活も大事ですが、それ以上に運動習慣を身に付けることが大切です。運動しましょう!