腸内環境とダイエットの関係とは?
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ダイエットには様々な方法がありますが、体内の環境を良くしていき、ダイエット効果を期待するものがあります。その1つが腸内環境を良くするという方法です。腸は僕たちが思っている以上に大きな影響力を持っています。
腸内環境を良くするだけで体重が減る…腸は食べ物の吸収を行う部位ですから、腸内環境の良し悪しが体の状態を決めるのです。では、腸内環境とダイエットの関係についてみていくことにしましょう。
1.腸内環境とダイエットの関係
腸内環境を意識している人はどのぐらいいるでしょうか。味噌やヨーグルトを始めとする発酵食品を普段から食べている人は、腸内環境を良くすることに関心があるのかもしれませんね。
腸内には腸内細菌と呼ばれる細菌が無数に存在しています。その細菌は大きく3つに分類され「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」があります。それぞれ次のような役割があります。
1-1.善玉菌
体に良い影響を及ぼす細菌を善玉菌といいます。善玉菌は具体的に乳酸菌やビフィズス菌などが挙げられます。腸内環境を良くしますが、具体的には以下の効果があります。
腸には消化・吸収された食べ物が便として存在しますが、うまく排出するために腸が活発でなければなりません。善玉菌は腸を活発にし、便の排出を促進。腸を清潔にする効果があります。
コレステロールは血液中に放出されると、血管を詰まらせることがあり、血液循環を阻害してしまう可能性があります。善玉菌には食事中から摂取したコレステロールの吸収を抑制し、病気を予防する効果があります。
菌の働きによって体に必要なビタミンや酵素が作られます。特にこれはダイエットの際、代謝に関わる物質を作り出すのに役立ちます。脂肪を燃えやすくしたり、太りにくくなる体を作るためには善玉菌が必要不可欠なのです。
1-2.悪玉菌
悪玉菌は善玉菌とは対照的に、体に悪影響を与える菌です。善玉菌が起こす作用とは反対の作用をするといえるでしょう。有害物質を産生し、腸内活動を低下させます。
腸内環境が悪いかどうかは、便秘の有無でわかります。人は健康であれば1日1回便が出るものですが、腸内環境が悪いと数日〜1週間に一度しか便が出ないようになります。また、便は長期間、腸に滞在し発酵が進んでいるので臭いがかなりきつくなっていることがあります。
また、腸の免疫力が下がることもわかっています。悪玉菌によって腸内のpHがアルカリ性に傾いてしまうからです。腸内環境が悪玉菌優位だと腸が老化したり病気になりやすくなります。健康を維持するためにはなるべく避けたいものです。
1-3.日和見菌
善玉菌にも悪玉菌にも属さない不思議な腸内細菌です。善玉菌と悪玉菌は腸内でバランスを取り合って存在しています。日和見菌はどちらかが優勢になったとき、そちらの味方になるという細菌です。
普段は中立を保っていますが、例えば食生活が乱れて悪玉菌が増えてしまった時、日和見菌は悪玉菌の味方をし、より腸内環境を悪くしてしまうのです。反対に善玉菌が増えれば、善玉菌の味方をします。
腸内環境を良くし、ダイエットをしていきたいと思っているのであれば、この日和見菌のコントロールについても考える必要があるでしょう。腸内環境はバランスが大切なのです。
2.善玉菌を増やしダイエットを成功させる生活習慣
では、腸内環境を良くする、つまり善玉菌を増やすためにはどういったことをしていけばいいのでしょうか。これから紹介することを習慣化していけば、ダイエットにも大きな影響を与えることができるでしょう。
2-1.腸内環境を良くする食品
腸内環境は普段食べている食べ物から作られます。普段、自分がどういったものを食べているのか。もし、腸内環境を悪くするものを食べているようであれば注意が必要です。腸内環境を良くする食べ物として以下があげられます。
食物繊維は善玉菌のエサとなる栄養素です。食物繊維を含む食べ物を積極的に食べることで、腸内環境を良くする効果が期待できるでしょう。ライ麦やきくらげ、インゲン豆などに豊富に含まれています。
発酵食品は良質な善玉菌を含んでいるので、腸内環境を良くする効果が期待できます。味噌やキムチ、納豆、ヨーグルトなどは腸にとてもよい食材として挙げられます。
2-2.ストレスを解消する
腸はストレスの影響を受けやすい臓器です。人によっては緊張するとお腹が張ったり、便が出なくなるというケースもあります。日々のストレスを以下に軽減できるかも、腸内環境を良くするために大切なことです。
ストレス解消のためにできることは様々ですが、入浴や瞑想、睡眠には特に注力することをおすすめします。入浴は全身の緊張を解く効果がありますし、瞑想は心身の安定をもたらします。睡眠は体全体の疲労を取り除く効果があります。
忙しい日常生活を生きていると、どうしても体のメンテナンスを怠ってしまうことがあるかもしれませんね。健康を保つためには、体の内外のメンテナンスを日々意識するようにしましょう。
2-3.腸を温める
日常生活の中で腸を冷やしてしまっている人はとても多いように感じます。冷たい飲み物を飲んでいたり、冷房の効いた部屋で作業をしていたり……体の冷えはそのまま腸を冷やすことに繋がります。
腸を温めると血行が促進され、腸の活動が活発になります。便秘が解消され、悪玉菌を減らし、腸内環境を良くする効果が期待できるでしょう。冷たい飲み物を飲んでいるのであれば、次からはなるべく温かいものを飲むようにしてください。
3.まとめ
腸が体に与える影響についての研究は近年話題になっています。ダイエット効果だけでなく、肌の質が向上したり、ホルモン分泌や性格にも影響が与えるともいわれています。
体の健康を考える第一歩は腸について意識することだと思います。腸にとってよい食べ物を食べられているのかどうか。腸に負担がかかる食べ物を食べていないだろうか。こういうことを普段から意識するだけでも体調は大きく変わってきます。
ダイエットに限らず、普段から便秘気味である人はぜひ腸内環境を良くする習慣を身につけてみてください。食を変えるだけでも、便秘が解消されることがあるので実践してみましょう。