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疲れた現代人の救世主!疲労回復物質FRとは

昔は徹夜をしたり、ちょっと無茶な生活をしたなという時でも、一晩眠れば疲れは取れたり、それほど疲れを感じなかった経験は誰しもあると思います。しかし年齢を重ねるごとに疲れが抜けにくくなったと感じることはありませんか?毎日忙しいし疲れている暇なんて無いという人のために、疲労が起こるメカニズムや、疲労を回復する方法などを調べてみましたので、参考にしてみて下さい。

1.そもそもどうして疲労が起こるのか

1-1.疲労因子物質(FF)とは何か

疲労因子物質とは、タンパク質の中に含まれる特定の物質のことです。英語ではFatigue Factorと言われることから、「FF」と表記されるようになりました。

 

1-2.疲労因子物質(FF)が作られる仕組み

運動などにより、体が多量の酸素を取り込む必要が生じると、体の中に活性酸素が増えていきます。すると、この活性酸素の働きにより、体の中の細胞が酸化していくのですが、その時に疲労因子物質(FF)が発生するのです。

 

1-3.疲労因子物質(FF)を発生させる活性酸素とは何か

活性酸素という名前は聞いたことがあっても、実際にどんなものなのかハッキリ分からないという方も多いのではないでしょうか。そもそも、活性酸素とは、体を酸化させる力が非常に強いものです。

 

1-4.活性酸素は役に立つこともある

酸化、つまり錆びつかせていく物質なら、体には不要だと思われるかもしれませんが、役に立つこともあります。例えば、殺菌作用が強力だという点です。日々の生活の中で、さまざまな細菌を知らず知らずのうちに体内に取り込んでしまっていますが、その細菌類を駆除するという役割も担っているのです。ですから、何も特別なことをしていなくても、呼吸をしているだけで、人間の体は活性酸素を作るようにできているのです。

 

1-5.活性酸素は必要以上に生成される原因

激しい運動

激しい運動をすると、呼吸をする回数が増えて、平常時以上に酸素を体内に取り込みます。酸素が体に多く取り込まれると、活性酸素に作り替えられる量も必然的に増えてしまうという訳です。

耐え難いストレス

また、耐え難いストレスを感じても、活性酸素は体内で必要以上に増えてしまいます。そのため、ストレス緩和のために、体内のビタミンCが使われるのですが、ビタミンCには、体を酸化させない役割があるので、ストレスで使われ過ぎてしまうと、活性酸素が増えてしまうのです。

紫外線・タバコ・暴飲暴食

他には紫外線を浴びすぎたり、タバコを吸ったりすることでも活性酸素を増やしてしまうことになるので注意が必要です。意外と関係ないと思われがちな、食生活ですが、暴飲暴食を続けていると、体の健康を維持するために活性酸素が発生したり、活性酸素が増えたりしてしまいます。そうすると、疲れの原因になるだけでなく、早いスピードで体の組織が老化していく可能性があります。

 

1-6.活性酸素を退治する

活性酸素が発生することで、疲労因子ができてしまうのであれば、活性酸素を退治してしまえば、疲労因子が作られないということになります。

SOD酵素(Super Oxide Dismutase)は活性酸素を除去する働きがある酵素で、体の細胞が酸化するのを抑える働きがあります。SOD酵素は、もともと人の体内に備わっている抗酸化成分ですが、人それぞれ、一生のうちに作られる量は決まっていて、年を追うごとに作られる量は減っていきます

けれども、食品として体内に取り入れることはできるので、試してみるのも良いでしょう。SOD酵素が含まれる食品には、大麦若葉や明日葉、ほうじ茶、ルイボスティーがあります。けれども、これらで摂取できる量はわずかなので、注射やサプリメントで摂取する方が効果的だと言われています。

SOD酵素が含まれる食品

大麦若葉

明日葉

ほうじ茶

ルイボスティー

サプリ

注射

 

 

2.疲労回復のために何をすれば良いのか

2-1. 疲労回復物質(FR)を味方にする

疲労因子(FF)が体を疲れさせているのですが、人間の体には、疲れを回復するための物質も疲労因子(FF)と一緒に作りだされるようになっています。それが、疲労回復物質(FR)です。疲労回復因子(FR)には、疲労因子(FF)の働きで傷ついた体の細胞を修復して、疲れを回復させてくれる力があります。この疲労回復物質(FR)が発生するおかげで、疲れたと感じても、少し休めば疲れが取れたように感じることができるのです。

けれども、少し休んだくらいでは疲労感は取れないし、毎日疲れているように感じるという人の場合、体内の疲労回復因子(FR)が少ないために、疲労因子(FF)から受ける影響を強く感じてしまっている可能性があります。疲れを取りたいと考えるなら、疲労回復物質(FR)を味方にするのが良いでしょう。

 

2-2. 疲労回復物質(FR)を増やすにはどうすれば良い?

疲労回復物質(FR)が増えれば、少し休めば元気に活動できるようになることはお分かりいただけたと思いますが、その疲労回復物質(FR)が少ない人の場合、どのようにして増やしていけば良いのかをご紹介していきます。

 

疲れている時こそ運動をする

疲労回復物質は、疲労因子と一緒に発生します。ですから、運動をすると疲れてしまうので、必要以上に動きたくないと考えるのではなく、疲れている時こそ、運動をして疲労回復物質を発生させるようにした方が良いのです。もちろん、激しい運動を長時間する必要はありません。軽いウォーキングや柔軟体操などを毎日少し行うことを習慣にすることで、疲労回復物質の量が増えていくので、疲れにくい体に変わっていきます。

けれども、体力は年齢と共に衰えてくるのが一般的です。昔はもっと体を動かすことができていたのに、今は思っていた以上に動かない、と感じたら、無理は禁物です。日々の疲れが重なった状態で無理に運動をしてしまうと、疲労回復物質が発生するより、疲労因子を増やすことになってしまいます。運動を続けても、疲れがいっこうに回復しないと感じたら、運動量が多すぎるのかもしれません。少し運動を軽くしたり、時間を短くしたりして、自分に丁度良いバランスを見つけるようにしてみて下さい。

 

リラックスする

運動をすることで疲労回復物質を増やすことができますが、その後、心も体もリラックスした状態にすることも大切です。疲労回復物質は運動をしている時だけではなく、リラックスしている時にも増えていくからです。1時間、ウォーキングなどの運動をした後は、1時間くらい好きな音楽を聴いたり、好きな映画を観たりしながら、ゆっくりと休む時間を作るようにすることも大切なのです。オンとオフをきっちり分けることができると、疲れにくい体に近づくことが出来るという訳です。

 

イミダペプチドを摂取する

イミダペプチドの正式名称はイミダゾールペプチドです。イミダゾール基を持っているアミノ酸が2つ結合したものです。イミダペプチドには、細胞を酸化させる活性酸素の力を抑える抗酸化作用があります。ですから、疲労回復に役立つのです。このイミダペプチドは、サプリメントで摂取することも可能ですが、日常生活の中の普通の食事で摂取することも可能です。例えば、鶏の胸肉、ササミ、マグロ、カツオなどに多く含まれています。

そもそも、渡り鳥や回遊魚などは、休むことなく、長時間動き続けることができるのは、イミダペプチドが体内に含まれているからだと考えられています。その生物を食事として食べれば、イミダペプチドを摂取することができるということになります。

では、どれくらいの量を摂取すれば、疲労が回復したと感じることができるのでしょうか。鶏胸肉を食べる場合、100gあたり200㎎のイミダペプチドが含まれていますので、この量を2週間以上続けて摂取すれば、効果を実感することができます。サプリメント等で摂取する場合も、1日200㎎から400㎎のイミダペプチドを2週間以上続けて摂取しないと、効果を実感することができません。

 

2-3.睡眠をしっかりとる

快眠ポイント

1.眠る前のカフェイン摂取は厳禁

2.アルコールを控える

3.眠る前のテレビ・パソコン・スマホは厳禁

4.できれば照明は消して眠る

5.眠る2〜3時間前には入浴を済ませる

夜になったら眠り、朝になったら起きて活動するという生活リズムを調整しているホルモンに、メラトニンとコルチゾールがあります。メラトニンは眠る1時間から2時間後に分泌され始めて、深い眠りに導きます。深い眠りはノンレム睡眠と呼ばれ、脳の疲れをとり、ストレスを回復させます。また、精神的な疲れだけではなく、体の疲れも回復させる役割があります。眠っても疲れが取れないという人の場合、メラトニンが正常に分泌されていない可能性があります。

正しい睡眠をしっかりとって、疲労を回復するためには、どのようにすれば良いのでしょうか。まず、メラトニンが正常に分泌されなくてはいけません。そのためにはまず、寝る前にコーヒーや紅茶を飲んで、カフェインを摂取しないようにすることです。カフェインには覚醒効果がありますので、眠る前には不向きな飲み物です。

アルコールも控えるようにしましょう。寝酒をすると、よく眠れると感じる人もいるかもしれませんが、眠りが浅くなってしまい、質の高い睡眠をとることができなくなってしまいます。また、

眠る2時間から3時間前にはテレビやパソコン、スマートフォンは観ないようにしましょう。眠る前にこれらから発せされる光を見ると、メラトニンの分泌を妨げてしまうので、眠っても疲れが取れない原因になってしまいます。

寝室の照明にも注意して下さい。できれば照明は消して眠った方が良いのですが、どうしても何か明かりがないと落ち着かないという場合は、30ルクス未満の豆電球くらいの暗さにして、蛍光灯は消すようにしましょう。

また、入浴がいつも眠る前だという人も注意が必要です。人が眠くなるのは、体温が下がっていく時です。ですから、眠る直前に入浴をすると体温が高いまま眠りにつくことになり、メラトニンの分泌を促すことができません。最低でも入浴は眠る2時間から3時間前には済ませるようにしましょう。

 

 

3.まとめ

現代人は色々な物が便利になり、一見、疲れにくくなったように思われますが、意外とその逆かもしれません。テレビは遅い時間まで放送しているので、つい見てしまい、夜更かしをしてしまったり、パソコンやスマートフォンを見ていると、時間はあっという間に経ってしまったりします。すると目は疲れます。睡眠時間も少なくなって、睡眠の質も悪くなってしまいます。様々なストレスに心身ともに疲れてしまい運動をする気にさえならないこともあるかもしれませんね。

けれども、疲れに負けてしまうと、体はどんどん疲労体質になってしまいます。疲れている時こそ、適度な運動をして、疲労回復物質を作り出すようにしましょう。もちろん、休息も大切です。運動をした後は、同じくらいの時間、心身共にリラックスすることで疲労は回復していきます。

軽い運動を続けても疲労感が抜けない人の場合、疲労回復に役立つ食品やサプリメントの力を借りることも良いでしょう。イミダペプチドやSOD酵素を摂取することで、体が疲労回復していくのを助けてくれる効果が期待できます。

疲れが抜けないのが加齢によるものである可能性もありますが、そんな時こそ、日々の生活を見直して、不摂生はしていないか、規則正しい生活はできているか、質の高い睡眠をとることができているか、などを振り返ってみるのも良いでしょう。疲労回復物質が作り出される健康な体作りのためにも、少しずつ生活習慣を改善していくことができると良いですね。

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