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用語解説!「筋グリコーゲン」ってなんですか?

「筋グリコーゲン」とは、筋肉中に蓄えられる炭水化物のことで、筋肉を大きくするためには筋グリコーゲンが重要になります。

1.グリコーゲンとは何か

引用:えひめ飲料

運動や栄養について興味がある人なら、グリコーゲンという言葉は知っているはず。グリコーゲンとは人間の体内でエネルギーを貯蔵しておくための物質です。グリコーゲンは分子なのですが、顕微鏡でその姿を見ると、最もエネルギーに変換しやすい「ブドウ糖」が数珠のようにつながっています。

グリコーゲンを体内に貯蔵しておくと、動物(人間も)は瞬発的に大きなエネルギーを出して動くことが可能です。グリコーゲンは動物の一時保存的なエネルギーと言えます。野生動物などは敵に襲われた際に即座に飛び立ったり、全力ダッシュで走って逃げる必要がありますが、ああいう時にすぐに大きなエネルギーを出すことが出来るのは体内のグリコーゲンを燃焼しているからです。

 

1-1.グリコーゲンはどのくらいの量を貯めておけるのか?

グリコーゲンは脂肪に比較すると、消費しやすい分、すぐに無くなりやすいものです。つまりグリコーゲンとは「小口現金」みたいな存在です。グリコーゲンが不足した状態で、筋トレに励んでも、効果や結果が出にくいとされています。

 

 

2.人間とグリコーゲン

人間の場合、グリコーゲンが貯蔵されるのは肝臓と筋肉の2か所です。肝臓に蓄えられるグリコーゲンを「肝グリコーゲン」、筋肉に蓄えられるグリコーゲンを「筋グリコーゲン」と呼んで区別します。この2つのうち、いずれかのグリコーゲンがゼロになってしまうと、人間の身体・運動能力はガタ落ちとなります。

 

2-1.肝グリコーゲンと貯蔵量

肝グリコーゲンが不足すると、筋トレ・運動をしてもあまり効果的ではない。

肝臓のグリコーゲン(以下、「肝グリコーゲン」)は体内でゼロになると生命に危険が生じます。肝グリコーゲンは血糖値を保つために欠かせない物質だからです。それゆえ、人体は筋グリコーゲンよりも肝グリコーゲンを優先し、運動中かそうでないかに関係なく、肝グリコーゲンが不足すると「これ以上身体を動かさないように」というサインを出します。

一度に貯蔵しておくことができる肝グリコーゲンの量は、最大で300~400 kcal程度で、通常なら8時間で体内ではゼロになります。ハードな運動をした場合は1~2時間で肝グリコーゲンはゼロに近づきます。食事を抜いて、また食間が長すぎるのに、無理をして運動をすると肝グリコーゲンの欠乏した状態になり、筋トレ・運動をしてもあまり効果的ではありません。

 

2-3.筋グリコーゲンの特徴

筋グリコーゲンが不足すると、筋トレ効果が落ちる

筋グリコーゲンは運動・筋トレを行う時に、消費されるエネルギー源となります。糖質の摂取が少なすぎると、筋グリコーゲンは不足していきます。筋グリコーゲンが不足してくると、筋トレを行っていても体内に運動消費に回せるエネルギーがありませんから、身体は代替エネルギー源として「タンパク質」を消費します。

体内のグリコーゲンのほとんどは骨格筋に蓄えられますが、その中の一部を肝臓で貯蔵します。グリコーゲンとはブドウ糖分子ですから、原料は炭水化物です。筋肉を増やすためには、タンパク質が必要なのに、運動消費にタンパク質が使われてしまうと筋トレ効果が得られにくくなります。

 

2-4.筋トレを行う際の注意点とは

筋トレの効果を出すには、以下のことが重要になってきます。

①トレーニングによって消費されるエネルギー源(筋グリコーゲン)
②筋肉をつくるためのタンパク質

②を完全にキープした上で、①の体内貯蔵量に注意を払う必要があります。

 

ですから筋トレ期間中は、炭水化物をカットしたりしないほうがよいと言えます。日頃から炭水化物をしっかり摂取しているなら、筋グリコーゲンの貯蔵量が多いですから、タンパク質を追加して摂取すれば、筋トレや運動をした際に、エネルギー消費のバランスのよい状態となり、筋肉が大きくなるのが早いです。

 

 

3.まとめ

「ダイエットするためには炭水化物カットが一番」と信じ込んで炭水化物の摂取を極端に減らしている人が散見されますが、ダイエットを成功させるためには筋肉量を増やすのが一番、そのためには炭水化物をしっかり摂取しなければいけない…ということが言えそうです。

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