正しい姿勢で代謝UP!痩せ体質への第一歩
ダイエットを成功させて、100点のカラダを手に入れても、姿勢が悪ければ見た目50点のカラダに逆戻り。。せっかく努力したのに、それは勿体無いですよね。では、正しく美しい姿勢とは、どんな姿勢なのでしょうか?正しい姿勢とダイエットにどんな因果関係があるのか、色々とまとめてみましたので、参考にしてみてください。
1.正しい姿勢ってどんな姿勢?
1-1.普段の姿勢について考えてみる
普段、モデルのお仕事をしていたり、バレエを踊ったりしている人は一般的な「良い姿勢」だと言えるかもしれませんが、そうではない人の普段の姿勢について考えてみたいと思います。
例えば、仕事でパソコンに向かう時間が長い人や、スマートフォンを1日に何時間も見ているような人は、ほとんどの場合猫背になりがちです。最初は良い姿勢を保とうという意識が働いていても、だんだん背中が丸くなり、猫背になってしまいます。
1-2.猫背が良くない理由
背中が丸くなっている猫背は一体何が良くないのでしょうか?もちろん、見た目もありますが、姿勢が悪くなることで、胸を圧迫してしまい、呼吸が浅くなりがちです。そうすると、十分な酸素を体に取り入れることがむずかしくなってしまうのです。体に取り入れる酸素量が減っていけば、内臓の働きや、脳の働きが悪くなってしまいます。
また、姿勢が悪くなることで、肩こり、頭痛、頸椎ヘルニアの原因になる可能性があります。ひどい場合には猫背が原因でうつのような症状が出てくることもあるようなので、注意が必要です。
1-3.正しい姿勢のポイント
自分は、そんなに悪い姿勢ではないと思っていても、実は猫背になっていることもありますので、簡単なチェック方法をご紹介します。
まず、普段通り、まっすぐに立ってみます。その時に自分の手がどこにあるかで判断できます。もしも、まっすぐ太ももの横に手があれば姿勢には大きな問題はないと言えます。しかし、手が太ももよりも前の方にあれば、猫背になっている可能性が高いと言えます。
立つ時の姿勢は人それぞれクセのようなものがあるかもしれませんが、正しい姿勢のポイントを意識することで、少しずつ改善していくことができます。そのポイントとは、肩甲骨にあります。肩甲骨とは、背中の上の方にある大きな逆三角形をした形の骨のことです。姿勢が悪いと、肩甲骨が広がり、逆に胸の筋肉が縮んでいる状態になります。ですから気が付いた時には、なるべく肩甲骨を背骨に寄せるようにして胸を開きます。肩は力を入れずに首の上に頭が乗っているイメージを持つことで、正しい姿勢を作ることができるようになっていきます。
鏡で確認すると、横向きの状態で、上半身は肩と耳が直線でつながって、下半身は腰骨と膝とくるぶしが直線でつながっているか確認してください。上半身の直線と下半身の直線とがつながっていて、背骨は軽いS字のようになっていれば、正しい姿勢になっていると言えます。
参照:はり灸院 こうえい
1-4.正しい姿勢で得られる効果
正しい姿勢でいることが当たり前になれば、普段の生活の中で無理なくトレーニングをしているのと同じような効果を得ることができるようになっていきます。
例えば、正しい姿勢をしていると、体幹の太ももを引き上げるのに使われるインナーマッスルも強くなっていくので、足が今まで以上に動かしやすくなります。ですから、膝と、つま先をまっすぐにして膝を引き上げて歩くように心掛けるだけで、特別なトレーニングの時間を作らなくても、体を鍛えることができるうれしい効果が期待できます。
また、正しい姿勢をとっていると、腹筋と背筋が鍛えられますので、代謝アップにもつながります。
2.座っている時の姿勢
2-1.座っている姿勢が悪いとどうなる?
立っている時や、歩いている時は姿勢に気を付けている人も、座っている時は正しい姿勢というよりは、楽な姿勢になってしまいがちです。けれども、座っている時も姿勢が悪いと、肩や首のこり、頭痛や不眠などの不調に襲われる原因になってしまうので注意が必要です。
座っている時も姿勢を意識していないと、筋肉に刺激が加えられないため、筋肉量が減って、機能も低下していきます。とくに、腰と背もたれの間に空間を作って、上体を背もたれに寄りかかりながら、座っていると、見た目の印象が悪いだけでなく、骨盤が歪み、体幹をほとんど使わない姿勢になってしまうので、痩せる体質からどんどん遠ざかってしまいます。
2-2.正しい座り方
椅子に座る時の正しい姿勢とは、どんなものなのでしょうか。まず、意識しなければいけないのが、体幹と骨盤の2つです。体幹とは、体の中心のことで、頭部と手足を除く、胴体のことです。
骨盤をまっすぐにするために、まずはお腹と背中の下の方に力を入れます。そして、お腹に少し緊張感を持たせます。すると、骨盤がまっすぐになり、体幹を鍛えることもできるようになるのです。特にお腹の脂肪が気になり始めている方は、立っている時も座っている時も姿勢を意識して過ごすことで、体幹が鍛えられて、お腹の脂肪を落とす効果が期待できます。
骨盤まっすぐ座り
1.お腹と背中の下の方に力を入れる(お腹を凹ませるイメージ)
2.その状態をキープ
慣れれば楽にできるようになる。
出典:Bauhütte
3.NEAT(非運動性熱産生)を増やしてダイエット
3-1. NEAT(非運動性熱産生)って何?
NEATとは、最近注目されてきているダイエットの1つで、Non Exercize Activity Thermogenesis(非運動性熱産生)のことを言います。つまり、体を酷使して行う運動の活動量ではなく、日常生活の中での活動量のことを言います。個人差はありますが、日常生活で立ったり、歩いたり、座ったりする活動だけで、1日の消費カロリーの2~3割を占めていると言われています。ですから、運動する時間が取れない人や、食事制限が続かないと感じている人は、このNEATでのカロリー消費を意識して生活するだけで、無駄なく痩せ体質に近づくことができるのです。
3-2.NEATを増やす活動例
NEATは日常生活の心掛けひとつで増やすことも減らすこともできます。ちょっとしたことも、痩せ体質への第一歩だと考えて、生活することで、今後の体型を変えていくことができます。
簡単にできることとしては、何といっても正しい姿勢で過ごすことです。電車を待って立っている時も、スマホをのぞき込みながら歪んだ姿勢でいるよりも、正しい姿勢を意識して立っているだけで、ダイエットになります。デスクワークをしている時も、疲れてきたからと言って、腰と背もたれの間に空間を作って、上体を背もたれに寄りかかりながら、座っているようでは、もったいないです。両肩が内側に入らないように意識して、肩甲骨を縮めて背筋を伸ばすようにしましょう。そうすることで、体幹を鍛えると同時に代謝も上げることができます。
また、面倒がらずに、とにかく動くようにすることです。よく使うスマホやテレビのリモコンを、あえて立って取りに行かなくてはいけない場所に置くようにしたり、人に頼んだりせずに、自分で動いて何でもするようにしましょう。ベッドの上で横になった状態でゲームやスマホを操作するのもオススメできません。姿勢が悪くなると、それだけ代謝が悪くなります。リラックスタイムでも、椅子に座って正しい姿勢をキープするように心掛けることが大切です。
4.まとめ
正しい姿勢と聞くと、少し疲れてしまいそうなイメージがあるかもしれませんが、正しい姿勢で立ったり座ったりすることで、見た目が良くなるだけではなく、体幹を鍛えて代謝を上げるのに役立ちます。
また、正しい姿勢でいることで、NEATを増やすことができるのも、大きなメリットだと言えます。特に意識して運動や食事制限をしなくても、正しい姿勢をするだけで、腹筋や背筋を鍛えることができますし、NEATを増やすことで痩せ体質になることができます。良い事ずくめの正しい姿勢を、ぜひ今から実践してみてはいかがでしょうか?