夏場はどれくらい水分を摂取すれば良いの?
水分が不足すると体にあらゆる不調が起こります。水分の役割は酸素の運搬、血流、不要物の体外への排出、栄養の運搬、と多岐に渡ります。水分が不足すると人間の体の循環サイクルは完全に崩壊し、生命を維持できなくなります。多少の水分不足でそこまでにはなりませんが、夏場はいつの間にか水分不足で体調不良になることもあるので注意が必要です。
1.夏場の適切な水分補給量
1-1.夏の水分補給の目安は2ℓ
夏場は汗での水分排出が多いので、他の季節よりも多めに水分補給する必要があります。また冷たい水は体を体内から冷やすので、脱水症状と同時に熱中症対策にもなります。夏場の水分補給量の目安は2ℓ程度になります。食事でも1ℓ程度は補給されるので、純粋に水分で飲む分と合計すると1日に3ℓ程度の水分を体内に入れることになります。あくまでも目安なので、日中の活動量や体型によって変わってきます。
1-2.30分に1回 100ml
しかし、まったく目安がないとどのくらい飲めば良いのかまったくわからないと思うので、2ℓの水分補給が目安ということですね。また、一気に飲むのではなくて、小分けすることが重要です。30分に1回などとよく言われますが、厳密に守る必要はなく、これもあくまでも目安です。正確に測る必要はまったくないのですが、1日に2ℓで、だいたい30分に1回程度100mℓくらい飲めば良いということになります。
1-3.他の季節の水分補給の目安は1.5ℓ
他の季節はあまり汗をかかない場合は1.5ℓ程度で問題ありません。単純に、水分を摂らないと体が自然に欲する場合が多いので、それに従っていれば自然に目安の摂取量に近づく場合が多いです。喉が渇いても我慢する癖のある人は、1日の摂取量の目安をなんとなく頭に入れておき、のどが乾いたら水分補給するようにしてください。
2.水分を過剰摂取するデメリット
水分補給は重要で、不足すると栄養・酸素・血液の運搬、老廃物の排出といった面でデメリットが生じます。しかし、逆に水分を摂取し過ぎてもデメリットがあります。水分補給は大切だと思って無理して飲みすぎると、以下のような事態になります。
過剰摂取によるデメリット
・体に水分が滞留して血液循環、酸素の運搬、老廃物の排出などに問題が発生する
・結果的にめまいや体のだるさやその他諸々の不調が体に現れる
・最悪の場合は水中毒で死に至る
2-1.感覚的に判断する
水分補給は多くすれば良いというわけではなくて、上述の目安を守ることが重要です。ちなみに、数値で明確に把握していなくても、感覚に任せてある程度は問題ありません。自分がどのくらい飲んだかを明確に把握するよりも、自分の体が水分を欲しているかどうかを感覚的に判断すると良いです。
2-2.塩分濃度低下による水中毒に注意
無理して水分を飲みすぎると体内に水分が滞留し、塩分濃度も下がります。体内の塩分濃度が過度に落ちてしまうと水中毒になります。それなら塩水はいっぱい飲んでも良いのかと思うかもしれませんが、塩分の吸収は水分の吸収よりも時間が掛かりますし、また塩分の過剰摂取も体にとってデメリットがあります。そのため、塩分と一緒に摂取すれば水をいくら飲んでも良いというわけではありません。
2-3.スポーツドリンクの飲み過ぎに注意
また塩分補給のためにスポーツドリンクを飲む人も多いですが、その場合はより飲み過ぎに気を付けてください。実際水を飲むと体内の塩分濃度が下がっていることを体感的に感じるので、飲みすぎることは少ないです。スポーツドリンクは塩分濃度の下がる感覚が薄くなり、またおいしいのでついつい飲みすぎてしまいます。スポーツドリンクであっても塩分が吸収しきれずに水中毒になり、また飲みすぎる危険性も高いので、注意してください。
3.まとめ
夏の水分補給の注意点と、目安となる分量を紹介してきました。これらはあくまでも目安なので、自分がのどが乾いたら小まめに水を飲む、というのがベストです。飲みすぎても良くないので、無理をせず自分が快適に感じる水分補給を心掛ければ良いのです。