夏に太る人と痩せる人、違いはどこに?
photo by Rupert Taylor-Price
夏に太る人、痩せる人、変わらない人がいます。この違いはいったい何でしょうか?同じ太る人でも原因は異なり、また同じ痩せる人でも原因は異なります。人によって原因は異なりますが、夏に太る原因も夏に痩せる原因もいくつかあります。当てはまる数で決まるわけではありませんが、太る原因に多く当てはまる人は当然太りやすくなりますし、逆に痩せる原因に当てはまる人は痩せやすくなります。それでは、具体的に夏に太ったり痩せたりする原因を見ていきましょう。
1.夏に太る原因
まずは夏に太ってしまう原因を見ていきます。夏は汗をよくかくから痩せると思っている人もいるかもしれませんが、それは間違いです。単に水分が体から抜けているだけなので、水分補給したら元に戻ります。サウナに行ったりサウナスーツを着ても痩せないのと同じ理由ですね。
ちなみにサウナスーツを着ることで一時的に水分が抜けて痩せたように思えますが、実際は逆効果です。暑いと代謝が落ちるので、運動時の脂肪燃焼効果も減ります。プロボクサーがよくサウナスーツを着て走っていますが、あれは体の水分を抜くことが目的であって、ダイエットが目的ではありません。プロボクサーは計量のために体の水分を抜いてでも体重を減らす必要があるので、サウナスーツを着ているだけです。また計量が終わったら体重は増えた方が有利なので、水分をなるべく抜いて計量をパスし、試合までにはしっかりと水分補給して体重を増やします。一般人がダイエットでサウナスーツを着るメリットがないことがお分かりいただけたかと思います。
1-1.夏は基礎代謝が落ちる
夏は汗をかいて代謝が上がっていると思われがちですが、実際は代謝は落ちています。人間は寒い環境だと脂肪を燃やすことで体温を上げようとします。そのため、逆に暑いと代謝を落として体が熱を蓄えないようにします。
これは夏に太る大きな原因になるでしょう。ではなぜ冬太りがあるのか、と思われたかもしれません。この記事は夏太り、夏痩せについてなので冬太りのことは割愛しますが、ざっくり言うと、寒くて動かなくなる、寒いからよく食べる、暖房をつけるので寒い環境にほとんどいない、といったことが考えられます。汗のイメージではなくて、熱と脂肪燃焼の観点で考えなければならないのですね。
1-2.夏は暑くて動きたくなくなる
暑いからといってまったく動かないと、当然消費カロリーは減ります。また上述の通り基礎代謝も下がっているので、結果的に1日の消費カロリーがかなり落ち込みます。暑いのを我慢しているのに全然痩せない、または痩せたと思ったのにすぐに戻った、という声は多いです。
たしかに暑いと体の水分が汗で抜けていきます。そのときに体重を計ると一時的にはたしかに減るでしょう。しかし、水分補給したら戻ります。
1-3.糖分の過剰摂取になりやすい
夏はアイスやジュースを摂取する機会が増えますが、これも太る原因になります。糖分の過剰摂取になりますし、栄養バランスが偏ります。アイスやジュースをご飯代わりにするのはダイエットというよりは健康の観点から最悪なので、絶対にやめましょう。栄養バランスが崩れた結果太るか痩せるかは他の要素や体質との兼ね合いになりますが、どっちにしても身体に良くありません。夏は特に糖分の過剰摂取に注意し、栄養バランスを整えましょう。
2.夏に痩せる原因
夏は実は太りやすい、ということを上述しましたが、逆に痩せるケースもあります。夏に痩せる原因は非常に単純です。
2-1.夏バテで食べる量が減る
夏は暑くてバテるので、食べる量が減る人も多いでしょう。健康的な痩せ方ではありませんが、食べなければたしかに痩せます。もちろん体が飢餓状態になるので後からリバウンドする可能性は高くなりますが、取りあえず摂取カロリーが減るので痩せていきます。もちろん健康的な痩せ方ではないので、きちんと栄養を摂るようにしてください。
2-2.夏バテで吸収力が落ちる
自分自身はしっかりと栄養を摂っていても、胃腸が夏バテでうまく消化吸収しないケースもあります。その場合は、下痢や嘔吐の症状が出るケースも多いです。
夏は水分の摂りすぎで下痢やその他の体調不良になる場合が多いですが、単純に暑さでバテてしまいそうなる場合もあるということですね。
3.夏太りも夏痩せも良い体重変動ではない
このように、夏の体重の変動は太ったにしても痩せたにしてもあまり良いものではありません。もちろん季節関係なくダイエットを狙って栄養バランスを整えた上で痩せることは問題ありません。また、逆に季節関係なく狙って栄養バランスを整えた上で増量を図ることもまったく問題ありません。意図しない形で、健康を損ないながら太ったり痩せたりすることが問題なのです。
4.まとめ
夏太り、夏痩せの原因を見てきました。どちらに当てはまるかによって、夏に太るか痩せるかが決まってきます。いずれにしても健康面でのデメリットが大きいので、なるべく夏太りの原因にも夏痩せの原因にも当てはまらないようにしてください。