ランニングの走り始めは息切れしやすい理由
ランニングの走り始めは、苦しいと感じる人は多いです。そこで息切れしやすい理由と、息切れにならないための対処法をお伝えします。特にダイエットでランニングを取り入れてみたい人は、参考にしてみてはいかがでしょうか。
1.なぜランニングの走り始めは息切れするの?
1-1.体力が追いついていないから
ランニングを続けている人でも、最初の走り出しは息切れしやすくなります。なぜなら最初は、身体が運動に慣れていないからです。また息苦しさは、ランニングに必要な酸素を身体に取り入れるのが、スムーズにできないためです。
さらに、人によって取り込める酸素の量は異なり、体力差としても表れます。その理由は、心肺機能や毛細血管の働きなどが、人それぞれ異なるからです。有名なランニングスポットなどでトレーニングする際、初心者がアスリートに追いつこうとしても、なかなか追いつくことができません。そこには歴然とした体力の差が存在するといえるでしょう。
1-2.身体が酸性に傾くため
運動をすると、乳酸という物質が身体に蓄積します。乳酸は、かつて疲労物質とも呼ばれていましたが、乳酸そのものが疲労を感じさせる物質ではないということが、近年では指摘されています。疲労を感じる理由には、乳酸の生成途中において、身体のバランスが崩れ、酸性に傾くことが原因と考えられています。しかし運動中は、乳酸もエネルギーとして消費されるものですので、次第に身体のPH値が本来の状態に戻れば、息切れを感じることは少なくなるでしょう。
2.こんな人も息切れしやすい
走り始めで息切れを起こす理由には、身体の状態もポイントです。次に紹介する3つに当てはまっていないかも確認しましょう。
2-1.肥満ぎみの人
体型によってもかかる負担が異なってきます。肥満ぎみの人は、特に足腰にかかる負担が大きくなり、息切れしやすい傾向があります。ダイエットをするからといって、いきなりランニングに挑戦するよりも、息切れしにくいウォーキングからスタートしてもよいでしょう。
2-2.身体に痛みがある人
足や股関節に痛みがあると、その痛みに気を取られて余分なエネルギーを消費してしまいます。その結果、息切れしやすくなることも。運動不足の場合、いきなり走り出してしまうと、痛みを感じるリスクも高めです。以前はそこそこ走れていた人でも過信は禁物。空白期間が長い場合は、無理のないところからスタートしましょう。
2-3.貧血ぎみの人
貧血ぎみの場合、日常生活においても息切れやめまいが起こることもあります。もともとエネルギー不足のうえにトレーニングをするのはキケンです。貧血ぎみだと、有酸素運動をするにあたって、酸素をスムーズに運ぶことができなくなり、息切れになりやすいです。サプリメントも活用して、貧血の対策をするのが先です。
3.走り始めの息切れを少なくする対処法
3-1.最初からスピードを上げない
ダイエットをして痩せるぞ!と意気込んでしまい、走り始めから猛スピード、というのは少し待ってください。最初からトップスピードで走ると、身体が運動に適応できず、息切れの原因になります。
また、ダイエットは続けてこそ効果が期待できるものです。自分に合ったスピードでランニングをしましょう。最初はウォーキングをして、余裕があったらランニングくらいでも構いません。ランニングに慣れてくると心肺機能などが高まり、息切れしても走りながらリカバリーしやすくなってきます。
3-2.準備運動で身体を温める
身体に「これから走るぞ」というスイッチを入れてあげる意味もありますが、準備運動をしましょう。身体が走れる状態にならないうちに走り出すと、息切れやケガのリスクも高まります。
準備運動はストレッチのほかにも、その場で程よく心拍数を上げられる、ジャンプ・もも上げなども入れてみましょう。できる人は緩やかな縄跳びもおすすめです。すると、走っていきなり心拍数を上げるよりも、心肺に負担がかかりにくくなります。軽度の有酸素運動を含めた準備運動がおすすめです。
4.走り始めをうまく乗り越えればどんどん走れる
走り始めの苦しさを乗り越えると、走っているのにもかかわらず、身体が楽に感じる瞬間がやってきます。楽になるまでの時間は、だいたい5~10分ほどとされています。最初のうちは酸素を取り入れるのに身体が追いつかず、体内には二酸化炭素が多くたまりがちですが、5~10分ほど走り続けると、身体が適応してきて酸素も多く取り込めるため、息苦しさから解放されるようになります。
すると、走っていても楽に感じ、どんどん走れるように。息苦しいからといってすぐにやめるよりも、頑張って走り続けると、運動をするのも楽しくなってくるはずです。
5.まとめ
ランニングで息切れしないためには、身体を慣らしてあげることが大切です。ダイエットなら継続させることも成功への鍵。いきなり早く走るより、自分が走れるスピードで継続するようにしてみてはいかがでしょうか。